以前、私はこう書いた。
Power Automateは組織では使えない。
少なくとも、業務の中核に組み込むべきではない、と。
フローは止まることがある。
属人化のリスクもある。
引き継ぎは簡単ではない。
もし業務実行の中心に置いていて、
何らかの影響でフローが停止したらどうなるか。
業務が止まる。
そのリスクを考えれば、
組織利用を切る判断は合理的だった。
今でも、その前提は変わっていない。
変わったのは「置き場所」だった
転換は、Power BIとの関係を整理したときに始まった。
Power BIは、データがなければ何もできない。
そしてそのデータを生み出すのが、Power Automateだった。
bookingsの新規・変更・キャンセルを、
Power Automateでログ化してみた。
業務は止まらない。
既存の流れにも影響しない。
仕組みは単純で、壊れにくい。
そこで初めて気づいた。
自分はPower Automateを、
業務実行層に置いて評価していた。
だから危険に見えていた。
実行層ではなく、観測層
業務を動かす装置として使えば、
確かにリスクは大きい。
しかし、
- 予約が入った
- 変更された
- キャンセルされた
そうした出来事を
ただ観測し、記録する装置として置くならどうか。
フローが止まっても、
業務は止まらない。
ログが一部欠けても、
致命傷にはならない。
影響範囲は限定的だ。
そして、蓄積されたログは、
- 分析に使える
- 戦略判断に使える
- 組織のボトルネックを可視化できる
威力は想像以上だった。
判断の更新
以前の前提はこうだった。
Power Automateは組織で使えない。
今回の再定義はこうだ。
Power Automateは、
業務実行層では危険。
しかし観測層では強力。
bookingsで実際にログが取れたことで、
これは仮説ではなく、確信に変わった。
さらに言えば、
Formsでも同じ構造は成立する。
実行と観測を分けた瞬間、
ツールの評価は180度変わった。
それでも、何でも入れるわけではない
私は今も、
Power Automateを組織の中核業務に入れるつもりはない。
全員に配る前提も置かない。
ただし、
観測用途に限るなら、
組織活用は十分に成立する。
この判断変更は小さくない。
ツールが変わったのではない。
置き場所が変わった。
今日はその転換点を、
判断変更ログとして残しておく。

