Power Automateは便利だ。
少なくとも、触っているとそう感じる瞬間がある。
一方で、
これを組織の仕組みとして使うとなると、話は別になる。
私はその線を、最初に切った。
組織利用は諦めた
Power Automateは、公式にも個人利用が前提に近い。
その時点で、組織標準にするには無理があると感じていた。
実際、組織のPCで使おうとすると、
- Desktop版のインストールに権限解放が必要
- 申請を通しても、アップデートが頻繁
- そのたびに対応が必要になる
これは、技術の問題ではない。
運用の問題だ。
「入れれば終わり」にならない仕組みを、
組織の土台に置く気にはなれなかった。
クラウド版で、できることだけを試した
そこで、クラウド版に絞った。
- インストール不要
- 権限の壁が低い
- 自分の裁量で試せる
まずは、自分が使えるかどうか。
それだけを基準にした。
他人に使わせる前提は、まだ置かなかった。
実際にやっているフロー
運用としてやっているのは、次のような流れだ。
- SharePointに保存されたExcelが
作成・更新されたことをトリガーにする - Excel内の特定セルを確認する
- そのセルに「1」が入っていれば処理を進める
- 指定したシートの一部をPDFにする
- PDFをOutlookのメールに添付して送信する
ここで止めている。
Teamsへの自動投稿までは、やっていない。
Outlookメールで止めた理由
理由は、操作の連続性だった。
Outlookのメール添付は、
- そのままドラッグしてTeamsに投稿できる
- 電子決裁システムにも、そのまま添付できる
以前は、
- PDFをデスクトップに保存
- アップロード
- 投稿
- 保存したPDFを削除
という、無駄な手順を踏んでいた。
Outlookメールに添付されていれば、
人はドラッグするだけでいい。
Power Automateでやったのは、
「投稿までの自動化」ではない。
人が扱いやすい形まで整えた、という感覚に近い。
全部自動化しなかった
Teamsへの自動投稿までやることも、技術的には可能だ。
だが、そうはしなかった。
そこまでやると、
- 使い道が固定される
- フローが専用化する
- 他に流用しにくくなる
Outlookメールで止めておけば、
- Teams
- 電子決裁
- 他の共有先
に、用途を広げられる。
自動化を途中で止めたのではない。
広げられる形で完成させた、という判断だった。
渡す相手を限定した
このフローは、
「誰でも使える仕組み」ではない。
Power Automateが何か分からない人に、
無理に渡すことは考えていない。
- 少しPCに慣れている
- 触りながら理解できる
- 壊れても自分で戻せる
そのくらいの人なら、
自分が慣れたあと、そのまま渡せると思っている。
全員に配る前提は、最初から置かなかった。
振り返って思うこと
Power Automateは、
組織の仕組みに入れる道具ではない。
少なくとも、私の環境ではそう判断した。
- 組織利用は切った
- Desktop版も切った
- クラウド版でできる範囲に絞った
- Outlookメール添付で止めた
- 渡す相手も限定した
判断の積み重ねで、
今の形に落ち着いている。
※ このやり方が正解とは限らない。
ただ、当時の私には、これが一番現実的だった。


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