セキュリティは機器から考えてはいけない―― 環境確認 → リスク評価 → 対策の順番

セキュリティ機器の導入は、
まず環境確認とリスク評価をしてから判断すべきだと思っている。

しかし現場を見ると、この順番が逆になっているケースが少なくない。

営業から機器の提案があり、
「サイバー攻撃が増えている」
「対策が必要だ」

という話の流れで、導入が決まってしまう。

その場ではもっともらしく聞こえる。
だが本来の順番は違う。


目次

先に確認すべきは「環境」である

セキュリティ対策を考えるとき、
最初に見るべきなのは機器ではない。

自分たちの環境だ。

例えば、

  • パソコンは何台あるのか
  • 社内ネットワークはあるのか
  • クラウドを使っているのか
  • データはどこに保存されているのか

こうした前提によって、
現実的なリスクは大きく変わる。

同じ「サイバー攻撃」という言葉でも、
環境が違えば意味はまったく違う。


次に行うべきはリスク評価

環境が見えたら、
次に考えるのはリスクだ。

どんな攻撃があり得るのか。
どこが入口になり得るのか。
被害が出た場合、どこまで影響が広がるのか。

ここで初めて、

「どこを守るべきか」

が見えてくる。


そして最後に対策を選ぶ

環境とリスクが整理できて初めて、
具体的な対策を選ぶことになる。

順番はこうだ。

環境確認
→ リスク評価
→ 対策の選定

この順番で考えると、
必要な対策の輪郭が自然に見えてくる。


順番を飛ばすと何が起きるか

この順番を飛ばすと、
セキュリティは簡単に歪む。

オーバーセキュリティになったり、
逆に本当に必要な対策が抜け落ちたりする。

機器を入れたことで安心してしまい、
別のリスクが見落とされることもある。


セキュリティの目的

セキュリティ機器は、
入れることが目的ではない。

リスクに対して、
適切な対策を設計することが目的だ。

だからこそ、

営業の提案から考え始めるのではなく、
自分たちの環境から考える。

この順番を崩さないことが、
結果的に一番安全だと思っている。

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この記事を書いた人

現場と管理の間で、業務改善や小さなDXに関わってきた。
正解や完成形より、そのときの判断を記録している。

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